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Dog photography and Essay

Dog photography and Essay

広西--桂林旅情1



「桂林旅情1」

「中国写真ライフ」では、
広西自治区「桂林」の写真を公開しています。

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「桂林」というと墨絵師が多く訪れ
多くの大作を世に送り出して来た。

その桂林が、いったい何処に在るのか
20年ほど前までは知らなかった。

地図で話すと桂林は広東省の西隣に
位置しており15年ほど前は中国の中で
取り分け桂林は物価が高い所と言われた。

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桂林へは四度訪れているが
今回は明代に栄えた桂林の王城へ来た。

桂林は広西チワン族自治区の東北部に
位置し2000年以上の歴史がある都市で
1100年ごろの宋代から清代までの800年間
広西の政治や経済、文化の中心でもあった。

中国人ならば誰もが知る「桂林山水甲天下」
意味は「桂林の山水は天下一」という事である。
まずは王城がある独秀峰から紹介して行こう。

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「桂林旅情2」

「中国写真ライフ」では、
広西自治区「桂林」の写真を公開しています。

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上海から午前の便で桂林空港へ着いた。
私が初めて桂林を訪れたのは1995年の頃。

その当時の桂林飛行場は桂林の素晴らしい
山並みが滑走路から間近に見え感動した。

今回訪れてみると飛行場は移転し、あの
素晴らしい光景は見られず残念な思いを残した。 

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ホテルに早く着いてしまいフロントで聞き
一人で王城独秀峰へ行って見ることにした。

独秀峰は桂林市の市街の中心部にあった。
明代の靖江王府であり明の朱元璋の甥の子の
朱守謙が靖江王として赴任された。

明が滅亡するまで桂林は朱守謙の子孫の
王達によって治められていた。

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「桂林旅情3」

「中国写真ライフ」では、
広西自治区「桂林」の写真を公開しています。

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朱元璋とは中国の明朝の創始者であり
初代皇帝であり治世の年号を取って洪武帝と
呼ばれ、南京で中国統一を成し遂げる。

中国統一後、一族を各地に配置し明王朝の
安定を図り、今の桂林も明が滅亡するまで
朱守謙の子孫によって治められていた。

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今、その王城に来ており桂林観光の
中心である独秀峰に登ろうとしている。

独秀峰は南北朝の詩人の詩に詠まれ
天をつくばかりに高くそびえ寂しい峰から
名づけられているが、峰が聳え切り立って
高くて険しく迫力があり、また雄大でもある。

王城に孫中山が駐屯した跡が残されていたが
孫中山は革命の父と呼ばれ日本では孫文と呼ぶ。

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「桂林旅情4」

「中国写真ライフ」では、
広西自治区「桂林」の写真を公開しています。

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独秀峰の近くまで来たところの岩盤には
歴史のある彫り物が施されていた。

「寿」と彫られているが寿の意味合いは
日本と少し趣が違うようにも感じる。

中国での「寿」は葬儀用や死後の物品を
指して言う事が多いが、日本と同じに
長寿や寿命、年配者の誕生祝いなどにも使う。

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独秀峰へ登り出したが思ったより急勾配で
至るところに転落防止の鎖が張られていた。

画像の門の扉の握り輪をくわえた動物が
鎖と鎖を繋いでいたが、この動物は
龍の9人の子供の9番目のショウズである。

9番目に生まれたショウズは怠け者で
何をやらせても働かず動こうとしない。

困り果てた竜は、門の見張りをさせて暫くの間
様子をみた所、全く動かないのが功を奏し神々の
至る所の門番をし、後に写真のような姿になった。

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「桂林旅情5」

「中国写真ライフ」では、
広西自治区「桂林」の写真を公開しています。

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桂林に聳える山は奇峰と呼ばれ、今までにも
多くの詩人を迎えて来た所である。

その山並みは海抜も高くは無く今私が立つ
独秀峰で70mほどの高さでしかない。

だが、日本の北アルプスのように高い山でも
山頂付近は別にして登山道は急ではない。

明王朝時代に造られた靖江王城跡は
東西に250mと南北に500m程の城壁の中に
独秀峰は聳え立っている。

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高さ70mと大した事はないと登り始めたが
西側から300段以上の石段を登って行く。

石段が思ったより高さがあるので思いっきり
太腿を上げて登っては休みながらまた登った。

写真の藍色のリボンには「健康長寿」や
「一生平安」などと書かれたリボンが登り口で
販売されており、記念と祈りを託し結んであった。

よく二人の愛が硬く結ばれ、離れませんようにと
鍵が掛けられているが独秀峰では見掛けなかった。

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「中国の旅」


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